つばきファクトリーコンサート2021CAMELLIA~日本武道館スッペシャル~感想
2021年10月18日、つばきファクトリーの単独武道館コンサートが行われました。もう半年も前なことに驚きを隠せません。感想を書こう書こうと思っている間に円盤も発売されてしまい、己の怠惰さに更に驚きを隠せません。よければご購入よろしくお願いします。Blu-rayの方が特典映像としてリハーサルや舞台裏の映像も残っているのでおすすめです。
ここからは特に印象に残った楽曲の感想です。
OP~初恋サンライズ
登場のSEが辿り着いた戦士感が強くて震えました。ポケモンで言うところのチャンピオンロードのBGMに匹敵するほど重厚感があり、たくさんの経験値を積んでレベルを上げ、やっとここまで辿り着いた感じが音楽からも伝わってきて感慨深かったです。
中継ではメンバーが花道を歩いている姿が見えず、急に拍手が鳴り始めたので、なんだ?何が起こっているんだ?と、状況を掴めず置いてきぼり状態でした。しかし、Blu-rayにはセンターステージに向かって花道を堂々と歩いてくるメンバーがバッチリ収められていて、つばきファクトリーが武道館にいることを実感出来ました。収録してくれたことに圧倒的感謝しながら、堂々としたメンバーに不覚にも序盤からうるっときました。
照明が当たった瞬間、踊り始めるメンバーは、まるで乱れ舞う椿の花びらのように力強く美しい。本当に最高のオープニングでした。
そんな姿にうっとりしながら見とれていると、
\サンラアアアアアアアアアアアアアアイズ!!!!!!/
ブチ上がる第一声が武道館に響き渡ります。センターステージには赤い椿の花のようなキラキラ衣装を身に纏ったつばきファクトリーが、武道館の隅々まで照らす日の出の光線のように手を広げています。ああ、私はこの景色が見たかったんだ、と、あまりの眩しさに開始早々更に涙腺にきています。
テンションブチ上がったオタクの皆さんのコールは残念ながら聴けませんでしたが、「心ごと(パンパン)体ごと(パンパン)」と会場に響き渡るクラップを聴いて、オタクも武道館に来ることが出来たんだなあと実感して、更に涙腺ガバガバになりました。
そんな涙腺ガバガバでコンサートを楽しむ私に降りかかった衝撃が...
福田真琳「こんな気持ち初めて...」
....え?
(私の脳内で流れる隕石落下のSE)
福田真琳さんの切々と、心の底から芽生えた恋心を呟くような台詞に、「サアアアンライズ 何かが始まる予感」と世界中が衝撃を受けました。あの場面を見ていた全員が一瞬息を飲み、身体中に電撃が駆け巡ったことでしょう。きっと、これが恋...。つばきファクトリーは序盤から恐ろしい爆弾をぶちこんできました。福田真琳、恐ろしい子。
楽しくて笑みがこぼれてしまう子、気合い入りまくりで眼光が鋭い子、魅せつけるかのように不敵な笑みを浮かべる子、メンバーが武道館を待ちわびていたこと、心から楽しんでいることが伝わる素晴らしい幕開けでした。
ハロ!ステ#399 2:37〜初恋サンライズ
低温火傷
低音火傷のイントロを聴いただけでテンション上がるように訓練された人間なので、シャーンという音が鳴っただけで冬景色が見え、心がジリジリする準備は出来ていました。
私がこの曲で好きなところはなんといっても、2番ラストから間奏にかけてです。2番ラスト「連れてってほしいな」という新沼希空ちゃんの切なく、懇願するような歌声と目線からのバッキバキのソロダンス。そして全員ダンスになってからも堂々とセンターで踊る姿ですよ。私の推しが!!武道館のセンターで!!踊ってる!!超かっこいい!!このソロパートから間奏のダンスに入る流れが以前から好きなのですが、武道館という大きな舞台でのパフォーマンスを映像に残してくれたことに感謝しかありません。
新沼希空ちゃんは山岸理子ちゃんや秋山眞緒ちゃんに比べるとダンスのイメージが強くないですが、プログラミングされているんかと見間違うほどに正確無比なダンスをしています。膝の位置も肩の位置もここが一番かっこいいという場所に的確にカチッカチッと配置されているように感じます。ダンスのことはよくわからないけど、すごすぎる。
新沼希空ちゃん以外のことでいうと、Bメロのパンパパンのクラップの様子が全景で映って、照明装置のように美しかったです。無観客や配信に慣れすぎていて忘れていましたが、ハロオタの皆様は照明装置であり、音響装置であり、演出の一部でしたね。私も、自分の座席が天井近くてメンバーが米粒ほどしか見えなくても、不貞腐れず、演出としての役割を果たそうと心に誓いました。だって、こんなに素敵な景色をステージから見たら感動しちゃうじゃん。
ハロ!ステ#405 6:38〜低温火傷
ちなみにハロステは新沼希空ちゃんの間奏ダンスがちゃんと映っていないので、円盤で確認することをおすすめします。
ふわり、恋時計
新メンバーのオーディション課題曲であり、個人的に超好きな曲でもあることから自ずと思い入れが強い楽曲。さっきまであんなに激しく乱舞していたのに、ガラッと変わって舞い落ちる花びらのように可憐になるのなんなの。怪人二十面相もビックリの変わりよう。でも、そんなギャップが好き。
つばきファクトリーのメンバーが武道館のセンターステージで円になって舞う姿と花の照明を見て、この景色が見たかったんだよ、と胸が熱くなりました。期待していた花びらは降ってこなかったけど、客席の色とりどりのサイリウムがカラフルな花のようでお花畑に舞うつばきファクトリーのようで本当に美しかったです。更に、メンバーが増えて厚みが増したのに柔らかさが増した歌声に感動していました。
再び福田真琳さんの話になるのですが、Blu-rayを初めて再生したときに1番の「だけど怖くて」の歌声を聴いてなぜか泣きました。え、なんで?自分でもよくわからない生理現象が私の身体のなかで起きました。心の一番柔らかいところに語りかけるような歌声と表情、わずかな頷き。時間にしたら5秒もない時間だったろうに、スローモーションで永遠にも時間が延びたような感覚になりました。福田真琳さん浸透力すごすぎて、疲れた社会人には劇薬かもしれない。
気高く咲き誇れ
新メンバーを除いた8人で思い出の曲をメドレーで歌う激熱パートがありましたが、特に思い入れが強い気高く咲き誇れは込み上げるものがありました。
「ここからだ いくぜつばきファクトリー」の隊列がスーパーヒーロー集結した映画かと思ったくらいには画角がかっこいい。ついに、デビュー時に大型スーパーの一角で披露していたこの曲を、武道館で歌ったんだなあと感慨深くなりました。少年漫画で言うところの、まだまだ俺たちの旅は始まったばかりだ!!という気迫を感じました。
なんとなく、ラップ部分に小方リサちゃんのコーラスを強く感じ、なんか9人で歌っているみたいでグッときました。私だけでしょうか。
ハッピークラッカー
こんなにも明るく楽しい曲なのに泣きたくなるのはなんでだろうと思ったら、スカパー!で放送されたコメンタリーでメンバーも同じように思っていたと話していました。小野田紗栞ちゃんも「8人で最後って感じで」と話しており、8人体制からの卒業ということにもなり、メンバーの心境にもリンクしていたようです。
そう思うと改めて歌詞を確認したくなります。
STEP BY STEP 昨日までを思い出せば 喜怒哀楽学びは多かったはず
同じ部屋で机を並べた 友と築いた絆 FOREVER
勇気になるその日々思えば 明日から一人でもやらねば
今まで苦楽を共にしてきた8人の日々と絆が一人一人の力になっていることを思い出させ、先輩になることに対してお互いに励まし合い奮い立たせているように思い、歌詞にいちいち涙腺が緩んでしまいます。
卒業というと、学校からの卒業、グループからの卒業が思い浮かびますが、その他にも現体制からの卒業という意味にも使われるんだなあと気づきました。
光のカーテン
衝撃的にかわいいピンク衣装で愛は今愛を求めていると恋のUFOキャッチャーという超かわいい曲を歌った後に、このしっとり感。手持ちの化粧品がCANMAKEからDIORに一新されたくらい急に精神年齢上がりました。今までのつばきファクトリーになかった、歌い上げる系のバラードは、メンバーの新たな魅力を引き出していました。
特に落ちサビ以降の緩急の付け方に高揚せずにはいられませんでした。新沼希空ちゃんから始まる、胸に秘めた気持ちをポツポツと打ち明けるような落ちサビから、叫びにも似た大サビの盛り上がりは、歌の魅力全開で引き込まれました。こんなに静かな曲に込められた熱い思い、確かに受けとりました。
ダンスの振り入れがとても大変だったとコメンタリーで言っていましたが、映像ではあまりダンスが見えなかったので、是非ライブでみたいです。歌の圧とダンスの力を現場で感じたい。
断捨ISM
まず、曲の始まりの真っ赤な照明がくそかっこいい。そして何よりバッキバキに踊るメンバーがくそかっこいい。可憐で乙女で有名なつばきファクトリーのラップがバチくそにかっこいいなんて、みんな知らなかったでしょ?笑顔がチャームポイントの小野瑞歩ちゃんがラップバトル並みの眼光で低音ラップを繰り出すなんて知らなかったでしょ?見て!!!
小野瑞歩ちゃんが特にラップパート目立っているけど、他のメンバーもとにかく獲物を狩る目をしていて、かっこよさに胸のときめきが止まりません。教室ではおとなしい同級生が空手部では物凄い蹴りを繰り出しているところを目撃してしまったくらいのギャップの衝撃です。
ラップが目を引く曲ですが、福田真琳ちゃんの「値踏みばかりしてちゃ始まらない」と八木栞ちゃんの「数えきれぬ欲はあれど」がまさに歌い上げるという感じの伸びやかな歌声で、コレコレ!!と興奮が止まりませんでした。新メンバーの歌声に希望しかない。
今夜だけ浮かれたかった~マサユメ
この2曲まじで3秒で終わった。2曲あるのに3秒で終わった。あれれ〜?おかしいぞ〜??この2曲が続くセットリストでは時空の歪みが生じるとしか思えないほどあっという間に過ぎ去ってしまいます。高ぶった感情と汗ばむ身体、トランス状態の脳みそは残っているので、確実に2曲を聞いた感覚はあるんだけど記憶はない。人間は興奮すると記憶力が著しく低下すると何かで読んだことがある気がするんですが、この2曲を連続して聴くとその感覚を味わえます。出典は定かでないのであまり信じないでください。
このときのつばきファクトリーは、かつて武道館でパフォーマンスをしてきたロック歌手の魂を憑依させたような目付きとキレの鋭さでした。今夜だけ浮かれたかったの2番サビの驚きの手刀の早さ、見ましたか?確実に急所狙いにいってるやつだ。
つばきファクトリー定番の盛り上がり曲である今夜だけ浮かれたかったで、これだよこれ!!という興奮を味わったあとに、まさかのラストマサユメ!?という驚きのセットリスト。サビのぶちギレ具合とライブの高揚感の相乗効果で脳内にアドレナリンが出まくりました。この曲歌ってるときの顔つき見ました?歌声聴きました?全員、相手の首根っこ掴みかかってゼロ距離で問い詰めているとしか思えない気迫でした。
今後も対バンイベントでこの2曲のセットリストで観客を時空の歪みに誘ってほしいです。
児玉雨子×中島卓偉×つばきファクトリーの乙女が秘めたロックな感情は最高of最高なので中島卓偉様におかれましてはアップフロントを卒業されても楽曲提供いただけますよう、何卒よろしくお願いします。
ハロ!ステ#400 22:17〜今夜だけ浮かれたかった
つばき武道館感想
正直、本当に正直なことを言うと、武道館公演の本番を迎えるまで8人のつばきファクトリーで武道館公演をさせてほしかったというのが私の本音でした。単独ホールコンサートを感染症拡大で中止せざるを得なかった彼女たちに、たくさんの危機を乗り越えてきた彼女たちに、ご褒美として武道館公演をさせてほしかった。それが武道館スッペシャルを見るまでの私の勝手な思いでした。
しかし、新メンバーを迎えた彼女たちのパフォーマンスを見て、ああ、ここからが新生つばきファクトリーの始まりなんだと感じました。そう感じられたとき、この12人で武道館公演を迎えられたことを良かったと思えました。
私は、つばきにとっての武道館公演は頑張ってきたご褒美であり、一つのゴールと考えていました。しかし、彼女たちにとっては一つのスタートだったのです。武道館での12人のパフォーマンスは時間があっという間に感じてしまうほど、人を惹き付けるパフォーマンスでした。改めて、この12人で初めての武道館を迎えられて良かった!!
華やかでパワーのある幕開け、可憐なだけでなく芯から込み上げる熱さ、新メンバー4人の新メンバーとは思えないパフォーマンス...。このコンサートの良さをあげたらきりがないですが、とりわけ、ユニゾンの美しさが際立っていました。
岸本ゆめのちゃんが特典映像でリハーサルのときに「みんなの歌、揃ってない部分とかそれぞれの悪い癖とかがすっごい大きく目立つようになって」と話していました。そこから出発したリハーサルだったのに、武道館ではあの揃いようですよ。ソロパートを聞いていると、かわいい声、迫力のある声、アクセントになる声と、様々に魅力的な声を一つの歌声にするのって本当に難しいと思うのですが、つばきファクトリーのユニゾンが作り上げられていました。リハーサル映像を見ていると、リズムやブレス、グルーヴなどいろんなことをたくさん相談して、たくさん練習して、懸命に揃えたんだろうと思います。一つ一つ揃えるという細かく、果てしない努力の成果が武道館で発揮されていたと思います。
もっとたくさんの人にこのすごいグループを見てほしい、もっとたくさんの人につばきファクトリーを知ってほしい、じゃないともったいない!!と思っています。2022年5月16日、つばきファクトリーにとって2回目の武道館公演、12人でのフル武道館公演とっても楽しみにしています。スカパー!さん、生中継よろしくおねがいします!!たくさんの人につばきファクトリーを広めてください!!
2021年10月18日はつばきファクトリーの記念すべきスタートの日となりました。
ここからだ行くぜつばきファクトリー!!!!
YEAH