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飯窪春菜の卒業が悲しくなかった話

モーニング娘。'18の飯窪春菜ちゃんがグループを卒業すると発表されたのにも関わらず、何故か私には悲しいという気持ちが沸きませんでした。数日前のハロコンで彼女を目の前で見てきたばかりだというのに、「はるなん美しさ振り切れてるやん…」と思ったばかりなのに、不思議と悲しくないのです。ハロプロを好きになってから、様々なグループ、メンバーの卒業を目の当たりにしてきたけれど、こんな気持ち、初めて…。何故悲しくないのか。ずっと見てきたメンバーなのだから、悲しい気持ちが沸いてきても不思議ではないのに、私ははるなんに対してそんな気持ちしか持っていなかったのかと自分自身に幻滅します。しかし、卒業を悲しまないことがはるなんに思い入れが無いこととイコールなのだろうか。そうであれば、なぜ私はわざわざブログという手段を用いて気持ちを書き残しているのか。そんな自分の気持ちがよくわからないままに文章を書き進めています。

 

 

何故悲しくないのか

道重さゆみちゃんが卒業して以降、グループの最年長という立ち位置に4年近く経っていたことが理由の1つとして考えられます。

どうしても卒業が前提にあるグループなので、年長者というだけで嫌でも卒業ということを覚悟していた部分はあると思います。卒業の話が出る度に、「次はもしかして、はるなん?」という気持ちが過り、何か意味深なことがブログに書かれる度に「もしかして、卒業?」という心配をし、ライブやイベントがある度に「もしかして卒業発表ある?」と無駄にドキドキしてしまうのは抗いようの無い性分です。「卒業なんてしてほしくない」の気持ちの裏返しだから、大目に見てほしいところでもあります。

 

本人の美しさが極まってきたことも1つの理由として挙げられるでしょう。

鈴木香音ちゃんの卒業のときに強く実感しましたが、何かを決心した女の子は美しくなります。2016年冬のハロコン冷たい風と片思いを披露したときの鈴木香音ちゃんは、前髪を流し、長い髪を緩く巻いていて、それはそれは女神のように美しかった。「香音ちゃんの美しさが振り切れてたね!!」と興奮ぎみに友人と語り合った翌日、彼女はイベントで卒業を発表しました。突然のことで涙が止まらなかったのと同時に、あの美しさの理由にはこの決心が有ったのかと妙に納得してしまったのを記憶しています。

さて、飯窪春菜ちゃんに話を戻しましょう。前髪パッツン黒髪がトレードマークだった清楚系の可愛い子でしたが、ここ数ヶ月でどんどんオンナらしさを身に付けていきました。「はるなんは黒髪が至高や!!!髪染めないで!!!」なんて考えていまた。しかし、前髪を流し、茶髪をグルングルンに巻いた姿を見て「ギャルいはるなん最高やー!!!良いオンナ感最高やー!!!」と消しカスみたいにくだらない考えは吹き飛びました。決心をした女の子は美しくなる。そんな仮説を持っていたから、美しくなっていく姿を見て、少しずつ覚悟は出来ていたのかもしれません。

 

パフォーマンスが極まってきたことも1つの理由として挙げられるでしょう。

2018年春ツアーで尾形春水ちゃんが見せたMemory青春の光の歌唱、ロマンスに目覚める妄想女子の歌(ハロステ)のキレのあるダンスを見た衝撃は記憶に新しいでしょう。決心をした人は美しくなるだけでなく、パフォーマンスもすごくなる。

飯窪春菜ちゃんはダンス未経験でモーニング娘。に加入したため、ダンスに苦手意識もあったようです。ワクテカ Take a chanceでは長い手足を上手く捌ききれず、曲中に手足が絡まってしまうのではないかという、観客をハラハラさせるタカアシガニみたいなダンスでした。しかし、Are you Happy?では、「こないだのサプライズなら」のパートを歌って捌けるときのダンスがバッキバキになっている!!長い手足という自分の強みを生かして、挑発的に踊ってる!!とダンスの成長に驚きを隠せませんでした。

2018年春ツアーでは、Moonlight night~月夜の晩だよ~の歌い出しで「え、はるなん??」とファンを驚かせるほど歌い方を変えていました。2013年の秋ツアーと比べて聴きたいから、早く円盤だしてください!!私のでっかい花でニュアンス担当なんて笑って話していたけど、笑顔の裏で相当努力したんだなと、泣きそうになりました。

 

飛び立つ前の助走のような成長も見えていたから、覚悟は徐々にしていて、卒業発表を聞いても悲しい気持ちにはならなかったのかもしれません。

 

 

楽しみなこと

卒業発表が悲しくなかった最も大きな理由は、彼女が芸能界に残ってくれると宣言してくれていて、今後の活躍が予測出来ることだと思っています。

2014年以降のハロプロで外のお仕事を主にやっていた道重さゆみちゃんや鈴木香音ちゃん、嗣永桃子ちゃんは、芸能界に残ることを明言していないか、引退を宣言していました。芸能界に残ることを明言していた田村芽実ちゃんや工藤遥ちゃんは、卒業前に外のお仕事をたくさんやっていたわけではないので、今後は一からのスタートという意識が強かったと思います。(結果的に、舞台やテレビで大成功していますが)

飯窪春菜ちゃんは外のお仕事もやりつつ、芸能界の交流も見えているため、卒業前から今後のお仕事を予感させてくれている、最近のハロプロでは珍しいメンバーだと思います。

 

楽しみなこと①バラエティのお仕事

ラジオで明石家さんまさんと村上ショージさんに叩き上げられたトーク力、持ち前の人当たりの良さをいよいよ発揮するときが来ました。モーニング娘。'14のときに道重さゆみちゃんとバラエティ番組に出て爪痕を残したように、確かなコメント力もあります。アシスタントとして司会のフォローも出来ます。Mステ出演時の様子でもわかるように、表情も豊かなのでワイプ芸もいけます。漫画、特にジョジョが好きなので、アメトーークジョジョ大好き芸人に呼ぶのはどうでしょう。ジョジョ立ちの映像が必要であれば、2013年春ツアーHappy大作戦の映像も、この前のFNSのAre you Happy?の映像も貸し出し可能です。ハイキュー!!のお仕事があれば、私が喜びます。仲良しの中川翔子さんが出演しているポケモンの家あつまるにもいっぱいいっぱい出演してほしいです。今こそ日本のお茶の間に飯窪春菜、あると思います。

 

楽しみなこと②ファッションのお仕事

希望としては、ファッションブランドのイメージモデルになってほしいところです。お店に行ったら飯窪春菜ちゃんが壁一面に飾ってあったり、ZOZOTOWNでプロデュースした服を着ている姿なんか見れたりしたら最高幸せです。(ファッションに疎いのでどんなブランドとかは思い付かないけど…)ヒルナンデスのファッションコーナーに準レギュラーの勢いで出てほしい。

 

楽しみなこと③演技のお仕事

歌もダンスも続けてほしいけど、今、楽しみなのはやっぱり演技かなと思っています。飯窪春菜演技の幅広い説ありません?

飯窪春菜ちゃんのシャボン玉のセリフパートが、石川梨華ちゃんや亀井絵里ちゃん道重さゆみちゃんがやっていたような、女子がいじけてすがるような感じでは無かったのが衝撃的だったんです。「電源切ってよ」の言い方が冷たく突き放す感じで、「そこ座って。反省してんの?私と話す気ある?」とキレ気味な感じなのが最高に痺れました。

迫力のある演技が得意かと思えば、二輪咲きでは得体の知れないリコリスという役をLILIUMに初めから出演していたかのように自然にクランに溶け込んでいました。なんでLILIUMに出てなかったの?というくらい自然で不思議な感じは彼女だから出来たことなのだと思いました。

とらえどころの無い演技が得意なのかと思えば、ファラオの墓ではディズニーアニメ顔負けの侍女ネルラをコミカルに熱演。暗かったり熱かったり号泣したりする感情が忙しい舞台の中で、ネルラの雰囲気、眉毛の動かし方、目線の動き、指のさし方等々…とにかく所作がディズニーアニメで、一瞬にして会場を和ませてくれた。

本人がどのように今後演技の仕事を考えているかわかりませんが、こんなに幅広く演じれる彼女ならどんな役でもやってくれるでしょうから、どんどん演技のお仕事オファーお願いします(笑)

 

結論として、卒業発表があっても悲しくならなかったのは、彼女の美しさやパフォーマンスの仕上がり具合を実感して卒業を覚悟していたこと、今後のお仕事での活躍に予測がついて不安が無いことが理由だったのだと思います。

 

 

オーディションで加入した飯窪春菜ちゃんを初めて見たとき、モーニング娘。っぽくない子だと正直思いました。モーニング娘。に選ばれる子は、デビューの時少し田舎っぽくて素朴な子というイメージを勝手に持っていたからです。既に完成されていた(つんく♂さん曰く都会的な)飯窪春菜ちゃんを見たとき、咄嗟にモーニング娘。っぽくないと判断してしまったのです。

歌、ダンス、演技の経験の無かった彼女は7年という月日をかけて色んな成果を見せてくれました。苦手と言っていた歌も、飯窪春菜というジャンルを確立し、私のでっかい花、トキメクトキメケ、坊や、Style of my loveという数々の名曲が生み出されたのだと思います。清楚な少女、綺麗なお姉さん、良いオンナと成長を遂げ、色々な姿で楽曲を披露してくれる彼女は、正真正銘モーニング娘。でした。モーニング娘。っぽくないって言ったのどこのどいつだ。私だ…。

 

 

飯窪春菜の卒業は悲しくない。

これからは年下メンバーに年齢をいじられて頬っぺたを膨らます姿を見れないのか。

ちぃちゃんかわいい!!って愛でる姿が見れないのか。

「横山も可愛いです」ってよこやんに拗ねてもらえないのか。

年下の先輩達に「はるなーん」って甘えられてる姿が見れないのか。

飯窪春菜牧野真莉愛のシンメを見ることが出来なくなるのか。

年上組が揃ったときに「美少女戦士だ…」って思うこともないのか。

「はるなーん!!!」って同期に抱き付かれる姿を見ることもなくなるのか。

漫画好きメンバーとの漫画トークで周りを置いてきぼりにすることもないのか。

コンサート前は炭水化物だと言ってケータリングに向かう姿を見れないのか。

 

飯窪春菜の卒業は悲しくないはずなのに、モーニング娘。のメンバーと一緒にいる姿を見ることが出来なくなるのが何だか切ない。

卒業を発表されて、そのメンバーのことを自分が思っていた以上に好きだったのだと実感することが多くあります。今、正にそれ。

 

つんく♂さんは教えてくれました。

すごい好きだから すごい寂しい

 

飯窪春菜の卒業は、悲しくないけど寂しいです。